管楽器のリペアマンというお仕事

服部管楽器社長の服部さとしが管楽器の修理や日常を紹介します!

サックスの修理は下ごしらえが80%

服部管楽器 服部です!

元々、管楽器の修理屋として企業していますので、もっと修理がしたいなと思っているこの頃です。
それなのにお祭り作ったり、CD作ったり(笑)
楽器の修理は日常的にやっていますのでご安心を^^
当然修理、受け付けております。

さらに、「服部管楽器」という名前では修理を連想しにくいので、
新たに服部管楽器三階に工房名を付けようとしております。
一応 管楽器修理工房Claro クラーロ っていうんですが、
まだ浸透していないので、少しずつ名乗っていきます!!

今日は
サックスの修理についてお話を少々。

サックスの修理・調整というとどうしてもタンポのふさがりをイメージするのですが、
実はそうではないと考えています。

修理・調整に出したサックスのタンポがふさがるっているというのは言わば、

当然。


それよりも最近は
【正しく楽器が組めているか】ということに重点を置いています。

ええ?正しく組めないとかあるの??とお考えの方も多いでしょう。

正しく組むというのは簡単に言いすぎなので、深堀すると、

最適な管の接合
可能な限り金属にストレスのない状態
汚れを落として、管の内径に悪影響のない状態
最適なキーアクション
最適なキーオイル
最適なキーのクリアランス(キーのガタつきのことですね)
などなど、気に掛ける点が山のようにあります。

これ、言い換えると管楽器の【ハード】の部分を尊重しております。
ハードが適正であれば、【ソフト】であるタンポを合わせたときに最良になるだろうという考えに基づいています。
逆に、タンポがばっちりふさがっていても、ハードの部分がイマイチだと、結果としてあまり鳴らない楽器が出来上がってしまいます。

なので、初めて修理に出される方には全分解をおススメしているわけです。
ここまでバラバラにします。

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この状態にさせていただければ、あとはじっくり一個一個調整していけます!

なるべくストレスなく、最良の状態を目指していきます!

サックスの修理、服部管楽器及び管楽器修理工房Claroクラーロ が承ります^^

岡山県岡山市北区表町3-5-32
服部管楽器
info@kanngakki.jp