管楽器のリペアマンというお仕事

服部管楽器社長の服部さとしが管楽器の修理や日常を紹介します!

クラリネットの修理は楽しい

服部管楽器 服部です!

本日はクラリネットの修理が多い一日でした。

クラリネットの修理、大好きです。

服部管楽器では
初回の修理時には一旦、バラバラに分解するところからはじまります。
分解しないと見つからない故障があるからです。

こんな感じです。

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どんなにきれいに見えるクラリネットでもこの状態からスタートです。


基本的に、クラリネットって、トーンホールがとっても汚れます。
汚れがこびりついて、トーンホールをどんどん塞いでいっちゃうので、
音抜けや音程が悪くなっちゃうことが多くあります。

なので、分解してトーンホールのクリーニングしましょう!



実際はこの楽器は綺麗でしたけどね^^
トーンホールもほとんど汚れていませんでした。
珍しいことです。


で、タンポをよく見てみると

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わかりますかね。
右のほうが破れているの。

スキンが破れて、中のフェルトが露出しています。

これ、虫食いです。

長い間しまっておいた楽器はこうなってしまうことがあります。

(あ、虫といっても、本当に小さい小さい、点のようなかわいいやつなので、
気味悪がらないでくださいね。)

でも穴の開いたタンポやその他のタンポも確認して、交換しないといけませんね。
ケースも虫干ししたいところです。

というわけで、分解しないとわからないことがたくさんあります。

しっかい調整して、いい音で演奏してくださいね!


服部管楽器 服部 悟
岡山県岡山市北区表町3-5-32