管楽器のリペアマンというお仕事

服部管楽器社長の服部さとしが管楽器の修理や日常を紹介します!

トランペットの改造というわけではないですが・・・

岡山県の楽器屋
服部管楽器です!

実は当店、楽器の改造をすることも多々あります。
改造というか、改良と言いましょうか、
とにかく欲しいサウンドに向けて、楽器の問題を改善していく形です。

さて、今回は金管楽器の「すぐできるプチカスタム」を題材に書いていきます。

管楽器って昔から、〇〇すると音が良くなる、と言った知恵袋的なアイデアがいっぱい出回っていますね。
中には都市伝説みたいなものも存在するようです。

今回は実際に効果のあったものを紹介しますのでお楽しみに^^


読むのがめんどくさいって方はこの動画をご覧ください!
www.youtube.com


はい!
超簡単プチカスタムですよ!

まずはね、
ボトムキャップをちょびっと緩めてみる!

簡単ですね~。
キャップの締め具合で音は変わるかどうか。
どうにも眉唾ものに感じますが、変わります。

解説すると、
金管楽器というのは金属に余計な力がかかっていない方がはるかに発音しやすいです。
ボトムキャップもぎゅぎゅっと締めることで、余計な力がかかることが考えられます。
ほんのちょっと緩めるだけで、本来の響きになるかも!?ということです。

余計な力がかかる=発音しにくくなる
これって実は簡単に表現できます。

トランペットを吹くときに、どなたかにベル(朝顔の部分ではなくて、胴体の部分)ををきゅっと握ってもらってください。※変形させるほどにぎってはいけませんよ!
押さえている間はこれだけで楽器の音色が失われて、かなり吹きにくくなることでしょう。高音も出なくなるはずです。

同じように、チューニング管の平行が崩れていて、入りにくのを無理やり入れていると、それだけで音色が台無しになるというわけです。

金管楽器は実はとっても単純な作りをしています。
なので、
・管の内径に変化をもたらすようなダメージ
・管にストレスのかかるダメージ
は致命的になってきます。

例えば、汚れが詰まっているだけでも「管の内径」が崩れているのですから、これで致命傷なんですよ。

とりあえず、今日はプチカスタムについてお知らせいたしました^^