銀製品 銀メッキ製品を磨く方法
服部です!
服部管楽器の代表取締役兼管楽器リペアマンです!
今日はですね、
私が実践している銀製品や銀メッキ製品を綺麗になる方法を書きます。
金メッキにも使えますよ^^ ←金属磨きは金メッキに不向きですっ、ぼくもリガチャーの金メッキを拭きはがしちゃったことがあります。くれぐれもご注意ください。
今日の題材はこちら。
ビンセントバック社のトロンボーン用マウスピース!
真っ黒に変色していますね。
まぁ、よく見る状態だと思います。
ピカールという研磨剤をつけて、布でゴシゴシという方法もあるのですが、
これだと一個二個すごい時間がかかっちゃいます。
私共、たくさんの商品を扱うために、早く綺麗にする方法が必要だったわけです。
まず、なんで銀が変色するかというと、
酸化、じゃなくて「硫化」しているそうですよ。
硫黄と反応して硫化銀となっていると聞きました。
硫黄は汗にも含まれていますので、それも銀製品が黒くなる要因です。
どうも、子供の方が手の成分?が強いらしく、子供が使っている銀製品はすぐ真っ黒になっているイメージです。
それから、クラリネットでしたら、マウスピースの素材に硫黄が使われていますので、
リガチャー・キャップは黒くなりやすいのです。
さて、前置きが長くなりました。
ここから、いきなり業務用アイテムが登場します。
これです。
シルバーバス。
一時期はハガティー・シルバーディップという名前でしたが、
今はアンクルビル・シルバーバスだったような。
あれ、またハガティーに戻っていますね。
まぁ、同じものです。
ちなみに私も楽天で買っています。
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これが無くてもきれいになるのですが、、、
あるのとないのとでは時間が全くもって大きく変わってきます!
時間短縮したいなら断然ハガティーです!
さて、こいつは魔法の薬品です!
容器の中には液体とザルが入っておりまして、
中にマウスピースを入れて、
ザブン!
浸ける時間は10秒ほどでOKです!
取り出して、水と中性洗剤で洗って、、
空拭きするだけで・・・
まぁ、そこそこ綺麗になります。
いきなりピカピカになるほど世の中は甘くありませんね。
このハガティーに一度浸けた上で、シルバークロスで磨くと、
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ピカピカ!
になるのですが、今回は変色がひどいので、さらに時間短縮といきましょう!
変色がひどい場合に、もうひとアイテム!
ピカピCAN(笑)ピカピカン!
いい名前ですね!
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中には研磨液をひたした綿が入っており、
ちぎって磨くと!
白い!黒い!
あきらめないで!
この状態でシルバークロスをかけると!!
じゃ~~~ん!!!!
ピカピカ!!!
映り込む服部!!
これが!!
これです!!
これが!
これですよ!!
きれいだ。
バックのビンテージマウスピース。きれいだ。
CORP. という刻印。
CORPの後ろにピリオドがついているでしょ。
これビンテージの印です。
比較的最近のビンテージ。ニアピリオドと呼ばれるビンテージマウスピースです。
キズとメッキのはがれについては残念ながらこれは直りません。
でも銀の変色はほぼ綺麗になりますからね!!
例えばフルートやクラリネットもキーが黒くなりますが、これもピカピカにすることが可能です。
ただ、タンポがついていると綺麗にしにくいので、
全タンポ交換のときにキーも磨くとよいですよ^^
ところで、
今回はあくまでも一回のみ、最高にピカピカにしたい!という場合の方法です!
毎日シルバークロスかけちゃだめですよ!
毎日ピカピ缶で磨いちゃだめですよ!!!
銀メッキがはがれて、楽器がボロボロになっちゃいますからね!!
試す場合はくれぐれも自己責任でお願いいたしますね。
それではまたお会いしましょう^^
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