管楽器のリペアマンというお仕事3
服部管楽器 服部です^^
岡山県岡山市の楽器店のリペアマン兼社長です。毎日がんばっています。
今日は定休日ですが、工房へやってきました。
休日出勤して、こんなものを作っていました。
意外と1時間くらいかかってしまった・・・。
なに、この金色のわかめとか言ってはいけません。
僕だってやりたくてやっているわけではありません。楽しんではいますが^^
これ、今夜のコスプレ会で使う冠です!!
わたし、化粧してデーモン小暮閣下に扮しようと思っています!!
今夜開催される、青年経済人の会合の催しの一つです。
これもリペアマンのお仕事です。はい。多分。
管楽器のリペアマンの知識を深めるために!
管楽器のリペアマンというお仕事3回目!
前回の内容はこちら!
管楽器の修理だけやっていればいいってもんじゃないよ。
というお話でした。
たまにはコスプレをしないといけないときもあります^^
そういうタイミングが来たら、精一杯やってみるといいと思いますよ、僕は。
で、今回は 管楽器リペアマンの実態。
多少ダークな場面も垣間見えると思います。
憧れだけではやっていけない仕事かもしれません。
心して、読んでくださいませ。
ただし、今回あげる内容は、あくまで私の経験測であり、これが楽器業界の全てにあてはまるわけではありません。当然お店によっても違います。
ただ、こういう話は一般的にあり、同じような悩みを抱えている人がいるということです。
現状を知って、業界を良くする動きをとり続けたいと考えています。
元々、管楽器を直したい、修理したいという人は「誰かの役に立ちたい」とか
「困っている人を助けたい」という思いの強い、優しい人がほとんどのように思います。
「管楽器修理、めっちゃ儲かるからリペアマンやってます」という人には出会ったことがありません。実際儲かっている人もいらっしゃるのですが、やはり音楽家の力になりたいという思いでやっていて、結果儲かっているという方ばかりです。
美しいぞ!さすが職人!^^
めちゃめちゃ美しいのですが、ただ、これが業界としてブラックな側面を持っていることもちょっとだけ感じています。
儲かっているという話ではなくて、その優しい心です。
つまり楽器修理が好きで、困っている人を助けてあげたいのです。
え~っと、つまり、自分を犠牲にしても。
で、私みたいな田舎の楽器店となると、
リペアマンって一人か、多くて二人。
で、場合によっては各学校や一般プレイヤー方の修理が集中してしまうんですね~。
田舎だから。他の楽器屋があったにしても、数店舗、つまりリペアマン数人で圏内エリアの全部を賄わないといけません。
そうすると、「少ないリペアマンに対して大量の修理楽器」という構図になります。
さぁ、優しいリペアマンの皆さまは
楽器屋の店長に言われてか、それとも自ずからか、一秒でも早く預かった楽器をお客様に届けないといけないという思いに駆られます。
で、リペアマンの皆さま、楽器修理が大好き!
ただ、先日2回目で言っていたように、楽器修理ばかりしてていいわけではありませんので、、、お昼は接客、営業、夜は修理と・・・
そこで発生する長時間勤務。残業です。
管楽器リペアマン、パンク寸前!!
おお・・・修理すれどもすれども終わらないばかりか、溜まっていく楽器たち・・・
ま、ちょっと大げさに書きました^^
これは僕の世代の人のお話。みんな残業してて、へとへとになって過ごしていました。
最近では残業は減ってきているようです。
これからリペアマンを目指して活動していく皆様が入社するころには
さらに良くなっているんじゃないかな。多分。
そうなることを願っております^^
僕たちはそれでも管楽器リペアマンを続けています^^
なぜかって。
だって、おもろいし!
明るい話題はまた次回以降に^^
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管楽器修理日報 さかしんくんがチューバの丸洗い
服部管楽器の若きリペアマン 酒井慎太。通称さかしん。
さかしんくんは誠実な男で修理の腕前も良いのです^^
そんなさかしんくんが先ほどチューバ丸洗いの旅に出ました。
チューバの丸洗いって、本当に大変です。
ブラシやフレキシブルクリーナーやスワブを総動員して
丁寧に丁寧に洗っていきます。
ロータリーもレバーも分解してから行いますし、なんせかなりの作業となってきますので、時間もたっぷりかかってしまいます。
そんな作業を嫌がることのない
誠実な男、さかしん!
リペアマンの鏡であります。
あと、毛量がすごい。すごい毛量。
ええと、もし学校備品でチューバをお使いの方がいましたら、
是非一年に一回は洗ったほうがいいです!!
内部はヘドロがすごくて不衛生なんです・・・
わりと最近こんなニュースもありました。
さすがにここまでのことはなかなかないのですが、
なんせ管の中にヘドロがあるということは
息の通り道が狭くなっており、楽器の性能が発揮されていないのです。
というわけで、衛生的にも音色的にも、洗浄した方が良いですよ^^
いつかこのブログで一緒に洗っていきましょう。
といってもさすがにチューバはむりなんで、トランペットから洗浄の練習をしていきたいものです!
ちなみにロータリーのチューバを丸洗いした場合、5万円くらいかかってきます。
ロータリー分解組立が必須となりますので、割高になってしまいますね。
そのかわり頑張って綺麗にいたしますし、ロータリーも絶好調にしてみせますので!!
がんばりますので
ポチッとしてくださいませ^^
管楽器のリペアマンというお仕事2
服部管楽器 服部です^^
岡山県岡山市の管楽器リペアマン兼 楽器屋の社長です。
管楽器の修理士という職業を広く知ってもらうためにブログを書いています^^
服部管楽器外観。小さいお店です。
今回は
管楽器のリペアマンというお仕事の二回目。
一回目のおさらいはこちら。一回目の内容は
楽器修理士とかリペアマンとか色々呼び方はあるけど、特に違いはありません。
楽器屋に務めるか、独立するのが普通だよ
でした!
で、二回目は管楽器リペアマンの魅力をお伝えしていきますね。
一体どのようなお仕事なのでしょうか。
皆さんは管楽器リペアマンにどんなイメージをお持ちでしょうか。
僕は高校時代にあるリペアマンと出会い
「なんて素晴らしい仕事なんだ!」
と感じました。
で、その思いは今でも変わっておりません!
プレイヤーの助けになれる誇りある仕事だと思っています。
縁の下の力持ち。楽器のお医者さんと言ってもいいでしょうか。
例えるならば
F1のピットクルーであるとか。
フィギュアスケートの靴のフィッターであるとか。
まさに裏方。まさに職人!
特に表舞台に出ることのない我々ですが、そのお仕事によって、輝く人が出てくるのは本当に嬉しいことです^^
で、我々の普段のお仕事とはどんなものなのか。
なんだか、昔と今とはちょっとやっていることが違っているように思います!
昔は、ひたすら机にしがみつき、一日中楽器を直し続けるだけということが珍しくありませんでしたが、
最近は、
楽器店でしたら専属で修理だけできるということは大手でもない限りはあまりありません。
小さい楽器店でも専属のリペアマンはいらっしゃることがあるのですが、すでにそのポジションはベテランさんで埋まっているので、専属では募集していないところがほとんどです。
最近のリペアマンは接客もしますし、楽器の販売もしますし、音楽教室の管理も、なんなら外回り営業もします。
色々なことをやらないと楽器店も大変なんです。いや、本当に。
ちなみに服部管楽器の服部個人の内容で言えば
朝一番にメールチェックなどをして、朝礼・清掃。
ブログやSNSチェックをして、お仕事関係者とのミーティングをして、
ネットショップやアマゾンの管理をして、またお仕事関係者とのミーティングをして。
預かったお客様の楽器を修理して、売り物の中古管楽器も整備をして、
当然、お客様が来たら接客して、消耗品がなくなったらネットで注文して。
夜は社長の会みたいな会合に参加して。
↓これも青年経済人の会合。
というわけで、あんまり修理ができていません。
社長業というのもなんだか、よくわかりませんね。
人に会うのが仕事だと思っていますが・・・
で、私は社長もリペアマンも同じだと思っています^^
つまり、人気商売!
修理専属で一日中、修理をしたいのでしたら、工房に務めるのがおススメですよ^^
そこらへんのお話もまた次回以降に。
今回のポイントは
管楽器リペアマンは素晴らしい裏方である!
管楽器修理士は楽器修理だけやっていればいいという時代でもない!
でした!!
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フルートの修理の方法1 工具は?
服部管楽器 服部です^^
岡山県岡山市北区表町にある楽器店の管楽器リペアマンです。
ははは。全くもってよくわからん写真ではありますが、友人たちと撮影。
左から3番目が私。
レンタル衣装のタキシードが15,000円しました。
ところで皆様は
自分の楽器が自分で直せたらいいのに、と考えたことはありませんか??
せめて直せなくても、自分の楽器が健康かどうかが判断できたら嬉しいですよね^^
多分、できます。
でもすぐにはできません。
なぁに。難しいようなものではありません。
正しい知識と経験を積んで、じっくりやっていくと誰でもできます。多分。
で、本日はフルートの修理方法を伝授していこうかと思っています。
なぜかというとそこにフルートがあったからです(笑)
今回は事前準備です。
まずは基本である分解組み立てからやっていきましょうか。
しかも、分解組み立てに必要な工具の紹介です^^
千里の道も一歩から。じっくりやっていきましょうね。
記事を読んだからといって、無謀な修理は禁物ですよ。
是非、壊してもいい楽器を使って練習してみてくださいね^^
服部管楽器でも数千円の中古フルートありますので、ご必要でしたらお申し付けください!
さて、フルート。
まずはですね~、なんでもいいので机に布を敷きましょうか^^
この布はこのブログ用に100均で買ってきました。
なるべく毛足の短いものがいいんじゃないでしょうか。
プロ仕様では机にゴムシートを敷いたりしていますね。
私は普段は合皮シートを敷いています。なんだか職人みたいでかっこいいからです(笑)
経験で言いますと、毛足の短いものがいいですよ。毛足が長いと毛羽立っちゃうし、そのほこりが楽器の隙間に入っちゃうので。
あとは熱で溶けないものがよいですね。楽器修理は火もよく使うのです。
フルートの分解に使う工具は多くありません。
この画像のセットで、十分です。
あとは簡単なペンチでもあれば最高ですね。ギザギザのついていないやつにしましょう。
ドライバー、こまかく見ていきます?
僕が使っているのは
これです。
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Weraというメーカーのマイナスドライバーを常用しています。
ええと、2.5㎜と1.8㎜の二本です。
手にフィットするので好きです^^
あ、楽器専用のドライバーとかは聞いたことがありません(存在するのかもしれませんが、使っていません)
できるだけできるだけホームセンターで揃うものを使いたいものですが、このドライバーが好きなので、これはアマゾンで買っています。
とは言え、べつにフィットするドライバーなら、何を使ってもOKだと思っています。
ドライバーの有名メーカーベッセルのものです。これでもOK。ちょっと前まではこれを愛用していました。
多分一本300円くらいじゃないかしら。
サイズは画像で見て頂けたら^^これならホームセンターで買えます。
で、厄介なやつが一本紛れているんですよ。
こいつ。
こいつです。
これ、ドライバーではなくて、バネ掛けという工具なんです。
先端がVの字になっていますね。
あと、なんかフックみたいな形になっている。
これは手作りです。
小さい小さいドライバーをヤスリで削って作ります。
売っていないこともないですが、4000円くらいしたような気がします。
まぁ、一回分解組み立てするだけなら、割りばしみたいな棒をを削ってもいいんじゃないでしょうか。
使い方はまた次回にでも^^
服部でした^^
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管楽器のリペアマンというお仕事1
服部管楽器 服部です。
管楽器リペアマンとして活動しております。
18歳からこの道に入って、現在36歳。
まぁまぁの時間が経ちました。
管楽器の修理士として働きたいという方がいらっしゃるかもしれませんね。
あんまり情報のない職種ですので、このブログがなにかの助けになればいいですね。
管楽器を修理するお仕事
なんか、すごい仕事ですよね。
音楽やっていない人だったら「そんな仕事あるの!?!?」って言われること間違いなし!
でも管楽器プレイヤーからすれば、ある種憧れの職業!
だって、楽器を仕事にする。それも楽器プレイヤーの助けになる仕事ですからね^^
憧れで居続けないといけませんね。がんばります!
で、管楽器リペアマン。
正式な呼び方は決まっていないみたい。
管楽器修理士
管楽器修理師
管楽器リペアマン
管楽器リペアラー
どれも同じ意味ですから、大丈夫^^僕自身も特になんて呼ばれても問題ありません。
で、どういうところで働くのかな、というと大別して2種類の働き方があります。
1、楽器店に勤める。
2、独自で工房を構える。
ちなみに僕は2番のタイプ。楽器修理していくうちに、たまたま楽器を販売するようになり、現在は楽器店になりました。まだ修理を続けています。
ですから、私は2なのですが、当社で働いてくれているリペアマンは1になりますね^^
楽器店に勤めるか、自分で工房を起こすというのがいわゆる、普通です。
でもね、さすがにいきなり技術も知識もなく独立するなんていう人はいないですよね。
なので、日本では
・楽器店に勤める
・専門学校で管楽器リペアの技術と知識を学ぶ → 楽器店に就職する。
このどちらかからスタートする人が多いみたい。
最近では
専門学校で管楽器リペアの技術と知識を学ぶ → 独立
というダイレクトな独立を果たす方もいらっしゃいます^^すごいぜ!
では、またそのうちに掘り下げていきますからね。
どうやって管楽器リペアマンになるのか。
仕事の内容とはどのようなものなのか。
そして、収入は。就職倍率はどうなのか。
今後の課題とは。
とりあえず、細かい話はまたそのうちに^^
服部管楽器 服部でした!
ブログ村に登録しました。
ポチっとなって押して下さったら感涙ものです。
ウッドストーンのクラリネット用リガチャー 総銀製 レビュー!
服部です!
久しぶりに入荷できました!
ウッドストーンのクラリネット用リガチャー!
総銀製と
総銀製ピンクゴールド!!
いっつも売り切れで、新品って言ったら何か月か待っちゃうほど品切れ中なんですよ。
こいつが、その大人気リガチャー。総銀製ピンクゴールド!!
せっかくですので、レビューしてみます^^
もはや言わずと知れたクラリネットの超人気リガチャー。
やっぱりね・・・人気があるものには理由があります!!
えっとですね、最近まで「音が良い物は吹きにくい」という風潮がありました。
これはですね、音色を追及するとプロ仕様になっちゃうため、抵抗感が強くなる傾向があるためなのでしょうね。
上級者が使うといい音が出る。なので、初心者が吹くと、商品のポテンシャルが発揮できずにかえって吹きにくくなっちゃう。
で、で、で、でもですね。
最近の製品はですね。
吹きやすいのに音がいいんです。
これって、結構な矛盾なわけですよ。
今までにない素晴らしいことなんです!
で、このクラリネットリガチャーもまさにその類です!
吹いてみたところ、3つのメリットと2つのデメリットを感じました!
メリット1 反応が良い! なんか小さい音もスコンと吹けます!
抵抗感小さめ!操作性が良いです!
(余談ですが、やっぱりウッドストーンのリードと相性がすごく良いですね!)
メリット2 音が痩せないです!温かい音色でファットに鳴らせます!
普通のやつも銀製のやつも吹いたことがありますが、やっぱり総銀製は凄いです。
音の密度が跳ね上がりますよっ
メリット3 見た目が美しい!
特におすすめなのが、やはりSSPGP 黒いマウスピースにピンクゴールドの華やかな見た目が映えます!
(側面にsilverって刻印があったら総銀製です。これは総銀製にピンクゴールドメッキをかけた最高級モデルです。ちなみにクラリネットだからCの刻印。)
で、デメリットとしては
デメリット1 価格が高い!
一番高い総銀製ピンクゴールゴは28000円+税。なかなか強気じゃないですか。
でも、、、別に一年で使い捨てってわけではないですよね!。長く使っていただけますので、値段以上の価値が絶対にありますよ!!
デメリット2 いつも売り切れている!
やっぱり、人気あるのわかりますね。新品で頼むと何か月か待たなきゃいけないみたいです。
というわけで、演奏についてのデメリットなし!!
もし狙ってるよって人がいましたら
今なら在庫がちょっとだけありますのでお問合せくださいねっ!
一応、一応、リンク貼っておきます。
売り切れだったらごめんなさい!
以上、ウッドストーン総銀製リガチャー レビューでした!
まずは服部管楽器の紹介!
服部管楽器の説明いたします。
みたいなことをやっております!
がんばっています!!